barber-shop solest

人を選ばない椅子

温厚に応える佐藤孝之さん
■人に優しい
 barber-shop solest が私は大好きだ。なぜなら、店内はバリアフリーで、半個室化された店内だからだ。この椅子は座る人を選ばない。車椅子の方は肘掛け付きの椅子に座る時、通常は二人の補助が必要だ。しかし、この椅子は、車いすの方を店主一人で座らせることができる。それは、この椅子の肘掛けが下がるためだ。また、仮設店舗の時、1ルームだったため「お客さんから人の視線が気になる」と言われたそう。そのため、開店するにあたって、不快な視線をシャットアウトすることに。店内は半個室化されている。

座る人を選ばない椅子

自分専用の空間に

■近所の一声で避難

孝之さんは、住田町で暮らしている。心やさしく、温厚な方である。震災前も理容院で働いていて、震災時には二人の女性のパートさんと勤めていた。そのパートさんらは、子供を迎えに行くため帰った。孝之さんは、自宅に帰ろうと道路を見たが、車が渋滞していたため、3時過ぎまで一服していた。すると、近所の人が「危ないから、逃げろ」と言った。これが、人生を分ける一声となった。その近所の一声のおかげで、無事に自宅に帰ることができた。店舗は、2階建ての鉄筋造だったが、根元から流された。

■にぎやかな町に!

震災後、市役所と高田のコンサルタントから、町づくりの話を聞いた。それは、「バスの通る道や子供達の通学路はこうなります」、「きれいな街を作りましょう。」というものだった。しかし、「町がどうなって行くのか説明がなく、見当もつかず不安」だった。
 しかし、solestの近くに仮設のグランドができた。すると、野球とサッカーのスポ少が練習を始め、その「子供達のにぎやかな声で、元気が出た」という。今では、「子供達が遊んだり、のびのびできる」町にしたいと思った。やはり、子供達のにぎやかな声は町を元気にする。その声は、町の太陽なのである。

■いろんな方の後押しがあって開店

    震災後、仮設店舗で勤めていたが、おととしオーナーが店を閉めることになった。そこで、その空き店舗を借りて営業することを決意した。2年の月日が経ち、お客さんや知り合いの四海楼さんの後押しから、中心市街地への開店を決めた。今では、ビジネス客が多く、女性の方や家族連れの方も増えてきたという。女性の顔剃りもだ。また、「高田がどうなって行くのか見えるため、開店してよかった」という。

■今週の休日は陸前高田へ! 

「うちに来て欲しいけども、生まれ変わった陸前高田を見てほしい。その中でお金が落ちてくれれば、なおいい」という。生まれ変わった陸前高田にぜひ、足を運んで、心にその町を刻んでほしい。また、人生の豊かさとは、何かもう一度考えてみては、いかがだろうか。今週の休日は陸前高田へ!

■インタビュー先

barber-shop solest
定休日:月曜日
営業時間:9:00~18:00(18:00以降も可)
電話番号:0192-55-2143
住所:陸前高田市高田町館の沖KC15街区3-1
相手:佐藤孝之さん
実施日:9月20日

現在の店舗
■インタビューを終えて  

岩手県立大学ソフトウェア情報学部ソフトウェア情報学科1年 下山拓郎

私は、生まれも育ちも内陸なので、海に行くたび心の新鮮さが蘇る。インタビューの後、店主にシャンプーをして頂いた。人を選ばない椅子のおかげで、体を楽にできた。背後からのシャンプーだったので、力が入り頭皮の血の巡りがよくなる心地がした。これからのヘアーカットは、barber-shop solestへ!ありがとうございました。

シャンプー体験




コメント

このブログの人気の投稿

荒木鮮魚店

四海楼

エビだしラーメン こんの屋