熊谷珈琲店

気軽にひといきつける空間

カウンターに立つ熊谷さん

■くまの看板が目印

 カフェの外にある、くまが描かれた可愛らしい看板がこのカフェの目印だ。店内に入ると、珈琲の深い香りが漂う。そして、やさしさ溢れるオーナーの熊谷さんが出迎えてくれる。ここでは、様々なお客様が、ほっとひといきつきながら落ち着いたり、打ち合わせの場として利用したりするなど一人ひとりが思い思いの時間を過ごしている。

可愛らしいくまの看板

■こだわりのある大きな窓

 熊谷さんは、この店内の内装で特に気に入っているところについて語ってくれた。それは、店の大きな窓である。熊谷さんは、店舗の設計をする際にとてもこだわったそうだ。ちなみに、大きな窓からは、まちなか広場や陸前高田の町の変化を展望できる。この景色を眺めながら、珈琲と共にひと時を過ごすのも最高だ。また、大きな窓から差し込むやわらかな日差しが店内を温かなムードに包んで私たちを夢心地にさせる。

■お客様に愛される珈琲

 やはりカフェの定番ともいえる、ブレンドコーヒーが店長の一押しだ。珈琲から漂う深い香りと心地いい苦味が私たちの心を満たしてくれる。そして、ブレンドコーヒーの他にもあるいくつかのメニューも魅力的だ。季節や月ごとに変わる限定メニューもあり、様々な味を季節の移り変わりと共に楽しめる。

珈琲を焙煎するための機械

 ちなみに、私たちは取材で訪れた時に、”コーヒーフロート”と”チョコレートドリンク”と”飲む!チーズケーキ”を頂いた。どれも、譲れない味だ。


 アイスとコーヒーの相性ばつぐん
”コーヒーフロート”


チョコレートの甘さに心がほっこり
”チョコレートドリンク”


まるで、新感覚を味わえる
”飲む!チーズケーキ”


■震災当時の状況

  熊谷さんは震災当時は、東京で別の仕事をしていたそうだ。だが、陸前高田に構えていた実家が震災による津波の被害をうけた。震災が地元で起きたことを契機に熊谷さんは、一度地元に帰ってきた。その際に熊谷さんは、熊谷珈琲店を始めるきっかけともなる強い影響を受けた。


■りくカフェに影響を受けて

 熊谷さんは、震災当時、陸前高田にある”りくカフェ”というカフェに多くの人が集い、にぎわう場面を目撃したことが強く印象に残っているそうだ。だから、そのような光景が、熊谷さんの心を動かし熊谷珈琲店を営業したいという思いにつなげた。
 だが実際、中心市街地でオープンを果たすためには多くの時間を要したそうだ。このように自身のカフェをオープンするにあたり、一筋縄ではいかないことも多くあった。けれども、すべてが今につながっているとお店に対して前向きな姿勢を見せてくれた。熊谷さんの前向きなまなざしは、まるで、お店の明るい雰囲気を反映しているようでもあった。


■おかげさまで

 現在は、中心市街地に店舗を構えることができ、おかげさまで多くのお客様から愛される珈琲店となった。また、熊谷さんは、自身の珈琲店がお客様に対して自然に受け入れられていると感じ、今は、とてもやりがいを感じているそうだ。そして、何よりもお客様からの「ありがとう」という言葉が熊谷さんの仕事への原動力ともなっているそうだ。


■「どうぞ、気軽にお越しください」

熊谷さんは、お店に対する将来への意気込みについて語ってくれた。今後は、通信販売にも営業の幅を広げるなどして多くのお客様に珈琲を味わってもらえるようにしていく見通しだ。このような熊谷さんの言葉は、熊谷珈琲店が今よりも活性化していくことへの期待を膨らませる。
 おそらく、今日も熊谷珈琲店で一人ひとりが素敵なひとときを過ごしていることであろう。ぜひ、皆さんも気軽にお越しください。


熊谷珈琲店のモチーフ!
”くま”のコースター


インタビュー先
店名:熊谷珈琲店
定休日:火曜日
営業時間:【平日】7:00~9:00/
          11:30~19:00
       【土日】11:30~19:00
電話番号:090-7664-6271
取材相手の氏名:熊谷 幸 様
インタビュー実施日:2018年9月19日(水)

インタビューアーの自己紹介
 岩手県立大学 1年 山田芽生
 今回、陸前高田に訪れて、町の人や空気に直接触れることで多くの学びを得ることができた。取材先の皆さんが懸命に頑張る姿には、心動かされた。そのことが、私の中で陸前高田を応援したいという気持ちに拍車をかけた。熊谷珈琲店が、私たちにとって気軽にひといきつける場所としての役割を自然と担っている様子に大きな存在感を感じさせた。
 皆さんも、ブログを読んだことをきっかけにぜひ、一度、陸前高田に訪れて欲しい。




 
 

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