小泉屋


愛され続ける味を求めて



店舗紹介 -小泉屋-
 今回インタビューさせていただいたのは、陸前高田市の中心市街地にある老舗のお菓子屋小泉屋だ。熊谷さん夫婦が二人三脚で営んでいる。元々は陸前高田市の駅前にあった店舗が津波によって流され、現在は仮設の店舗で営業している。
  小泉屋の魅力は、今もなお手作りのお菓子を販売し続けているところである。震災後、市内で手作りのお菓子屋さんは激減し、今はとても少なくなっている。昔ながらの作り方で懐かしい味のお菓子を食べたい、そこのあなた!必見です!!また、伝統的な和菓子だけでなく、洋菓子や季節限定の商品など様々なお菓子を取り扱っているところも見どころだ。
           
店内の様子                                                         熊谷さん夫婦
         
             
    
「日持ちしない。」は、おいしさのヒ・ミ・ツ!!
    小泉屋のいちばん人気のお菓子は、米まんじゅうだ!その人気ぶりはスゴく、私が12時ごろお店に伺ったときにはすでに完売していたほどだ。買うなら午前中が望ましい。米まんじゅうは、元々十六まんじゅうと言って一般家庭でも作られていた伝統的なお菓子だ。米粉を練ってふかした生地で餡子を包んでいる。実際に買ってみた(いや、正確にはおごってもらった)ら、熊谷さん夫婦に「日持ちしないから今日中に食べてね」という一言をいただいた。この1~2日ほどしかもたないという特徴は、実はおいしさの秘訣であった。このおまんじゅうには、添加物が一切使われていない。材料はシンプルながらも1つ1つが手作りで純粋なおいしさが楽しめる。陸前高田市に足を運んだ際には、ぜひ小泉屋の名物米まんじゅうを堪能することをお勧めする。

小泉屋名物


米まんじゅう”125



震災を乗り越えて
    東日本大震災やそれに伴う津波の影響で店舗やレシピなどたくさんのもの失われた。しかし、お客さん方からの「米まんじゅう作らないの?」という声やご主人の行動力、夫婦の二人三脚で翌年の6月にはお店を再開することができた。ご主人のお店まで自分で作る手作りの精神には驚いた。現在の場所に店舗をオープンしたのは、201712月だそうだ。お話を聞く限り、特に苦労されていたのは、失ったレシピの再現だ。テキストなどに忘れないうちに書き留めたり、教室に行って学んだりと先代の味を求めてたくさん模索されたそうだ。また、道具代が高額であるというお菓子屋さんならではの悩みもある。そういった様々な苦労を努力して乗り越えている熊谷さん夫婦だからこそ、小泉屋のお菓子は、震災前と変わらずお客さんに愛され続けているのだろう。震災を乗り越えてお店を開いたことでうれしかったこともある。それは、お客さんに喜んでもらえたことだそうだ。
                        









震災前:駅前の小泉屋                                                                                         現在:中心市街地の小泉屋       
            

これからの歩み
「やれるときまでお店を続ける」というのがご夫婦のモットーである。これからもたくさんの人に愛されるお菓子を作り続けていただきたい。

インタビューをしてみて
   被災して店もレシピも失ってそこからまた再出発するのには並々ならぬ覚悟がいると思います。しかし、その壁を乗り越えておいしい手作り菓子を提供し続けている姿はとてもすごいと思います。元気で明るい熊谷さん夫婦から逆にパワーをもらいました。震災後、手作りのお菓子屋はほとんどなくなってきているそうなので、小泉屋は貴重なお店です。オススメのお店なので来店してみてはいかがでしょうか?
(インタビュー後に名物の米まんじゅうと個人的に大好物のようかんを買いました。どちらも無添加で小豆の甘さが際立っていておいしかったです。)



インタビュー先
店名:小泉屋

定休日:水曜日

営業時間: 900~1800

住所:〒029-2205

      岩手県陸前高田市高田町大町53

電話番号:0192-55-3049

店主:熊谷 薫 様

インタビュー実施日:2018918日(火)

インタビューアーの自己紹介
岩手県立大学 1年 大宮優哉






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