おやこの広場 きらりんきっず
きらりんきっずの再開
親子で遊ぶ場
足を踏み入れた瞬間、優しい木の香りに包まれ、開放感あふれる空間が広がっている。きらりんきっずは、未就学児の子どもがいる家庭を対象に、親子でほっと一息つける場所だ。保育士、栄養士、心理に精通している方などスタッフが充実しているため、お母さんたちが抱えるどんな悩みでも受け止めてくれる。施設内は段差がなく、授乳スペースも完備されており、親子共に安心して過ごせるだろう。
「おまえにはきらりんがある」
きらりんきっずが始まったのは、代表理事である伊藤昌子さんの子育て経験がきっかけだった。伊藤さんは陸前高田出身で、神奈川県で就職するも故郷に戻り結婚、そこで子育ての大変さを痛感した。そんな中、乳幼児学級に参加したことで心にゆとりが生まれたと言う。その後、ルールなどに縛られないゆったりとしたサークルや気仙地域子育て支援ネットワークWa−Iなどの立ち上げに関わり、子連れで活動をしていたところ市役所の方の声がけもあり2010年「おやこの広場きらりんきっず」を開所。しかし、すぐに東日本大震災が起こり、スタッフも全員被災した。先が見えないなか、避難していた実家でなにげない夜の会話の中で、父からさらっとぽそっと「きらりん、やったらいいべっちゃ。」と言われて、ありえない状況だったので、自身はすごくたまげたらしい。「そうだ。皆はどうしているんだろう。こんな時だからこそ、おやこの居場所が必要だ。」と強く感じ、再開へと動いていく。
避難所となっていた中学校の図書室の一角から再開し、活動場所を数か所転々としたが、現在では「陸前高田アムウェイハウスまちの縁側」に落ち着いた。新型コロナウイルスの影響もあり、開所時間や対象者に制限を設けているが、対策を万全に行い安心な環境を提供している。
親子の居場所、命を守るために
きらりんきっずでは親子の繋がりやママさん、パパさん同士の繋がりを作れるイベントもしばしば開催される。例えば....
・きらりんママ、きらりんパパ(育児中のママがリラックスできるような楽しい企画を開催、さらにパパも一緒に参加できる楽しい企画も開催)
・季節行事(お誕生日会、運動会、ハッピーハロウィンなどを開催)
・防災講座(体験型の防災講座を開催)
このように親子の居場所を作るためのイベントが様々開催されている。加えて、毎月、身長・体重測定があり、写真撮影もしてくれるため、子どもたちが成長して行く過程を残すことも可能だ。また、きらりんきっずでは防災にも力を入れている。子供を持つ家庭において、常に防災を意識し備えることの必要性を伝え続けるために独自の防災手帳作成している。この防災手帳は、かわいらしい絵を使って防災について分かりやすく学べるだろう。ぜひ、親子で読んで日頃から防災対策をしてほしい。
防災に関するコーナー
笑顔が子どもの健やかな成長に
伊藤さん達スタッフは、子どもに対してただ叱るのではなく子どもを認めて受容しながら成長のサポートを心がけていると言う。さらに安全第一で楽しませることを大切にしている。保護者には、子育てに自信を持ってもらうことを目標にどんな話でも受け止めるように心がけているそうだ。親の笑顔も子どもの健やかな成長に繋がっているため、親が心にゆとりを持って育児をすることが大切なのではないだろうか。
子育て支援とは「人を育てることに関わる全てのこと」だと伊藤さんは話す。また、育児をしている時にはイライラすることもあるので、それを未然に防ぐためにもリラックスできる場所になってほしいと願っている。
楽しんで!
伊藤さんから、親になる前の人へのメッセージと、親になった人へメッセージをもらった。
親になる前の人へ
「親になったらできないこともあるから、今のうちに様々な経験をしてほしい。例えば、人と会ったり、旅行したり、好きなものを食べたり、思いっきり楽しんだりしてください!」
親になった人へ
「どうせ子育てするなら楽しんでしてください!1人で悩みを抱え込まずにリフレッシュも兼ねて、きらりんきっずに来てみてください。あなたは一人じゃありません。帰るときには笑顔になっていると思います。」
心から伊藤さんは語ってくださった。
インタビュー先
店名: おやこの広場 きらりんきっず
所在地:〒029-2205 岩手県陸前高田市高田町字館の沖111 陸前高田アムウェイハウス まちの縁側内
営業時間:月~金午前9時30分~午後3時 土・日(不定期)
※現在、感染症対策として、9:30~12:00(5組)13:00~15:00(5組)利用可能
電話番号:0192-47-3908
FAX:0195-47-3918
取材相手の氏名: 伊藤 昌子さん
インタビュー実施日:2020年9月24日(木)
インタビュアー自己紹介
岩手大学教育学部1年 遠藤世菜
今回で陸前高田に訪れたのは、3度目だ。前に訪れたのは4年前で、町の様子が大きく変わっていた。現地に訪れないと分からない雰囲気や現地の人の気持ちを直接感じることができた。
インタビュー先のきらりんきっずさんは、癒しを感じ、帰りたくないと思わせる空間だ。親子で陸前高田を訪れた際にはぜひ立ち寄ってほしい。
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