はぴなろカフェ
私たちを癒やしてくれるこの空間にぜひお越しください
取材中のあすなろホーム施設長 西條さん
気仙杉の建物と安心できる店内
店内の素敵な照明
はぴなろカフェは、気仙大工が伝統的な技術を駆使して造られた建物内にある。地元の気仙杉が使用されていることから、店内には杉の良い香りが漂う。落ち着いた空間は、ゆったりとした時間を過ごすのにぴったりだ。「ノーマライゼーションのいらないまち」を目指す陸前高田市にあり、はぴなろカフェでも階段ではなくスロープや点字ブロックが用いられている。お子さん連れの方やベビーカーを押されている方、車椅子に乗られている方でもスムーズに利用できるようになっている。通路は広々としていて安心だ。
地元の食材を使ったこだわりのメニュー
カフェの人気メニューは、シフォンケーキだ。ふわふわとした食感とやさしい味わいはとてもおいしい。味は、ノーマル・紅茶・オレンジ・ゆずの4種類がある。特に、ゆずを使用した商品が充実しており、シフォンケーキ・クッキー・パウンドケーキ・麺のラインナップがそろっている。また、プリンタルトの生地にはブランド米の「たかたのゆめ」の米粉が使用されている。そして、ドリンクではアイスカフェオレが一番人気だ。ミルクとコーヒーの綺麗な2層の重なりは、スタッフの腕の見せどころだ。毎日一生懸命心を込めて作っているお菓子には、こだわりが光る。
ハッピーになろう
「まちの縁側」にあるはぴなろカフェは、コーヒーを飲んだりケーキを食べたりしながら、ゆっくりとした時間を過ごせる場所だ。地元の人が世間話を楽しんだり学生が勉強をしたり、お子さんを連れたお母さんがほっと一息つけるカフェになっている。また、「あすなろホームを利用している皆さんがスタッフとして『ここでがんばっているんだぞ~!』ということを地元の方々に見ていただけると嬉しい。そして、県内外から来店されるお客様には、杉の香る店内でさまざまなことに思いをはせ、感じ取ってもらえるといいな」とあすなろホームの施設長である西條さんは語られた。スタッフとして働くあすなろホームの利用者さんとその笑顔が一番の自慢だ。癒やしにあふれたカフェとなっている。
震災の経験と願い
「障がいの特徴から避難所でずっと過ごす生活は苦しい方々や、見た目からは分からない症状から苦しい思いをした方もいらっしゃった。このことからも福祉避難所の必要性が感じられた」と言う。現在は、福祉避難所が指定されており、緊急的に避難しても安心できる場所が確保されている。
「震災から月日が経っても、まだまだ苦しい思いを抱えている人がちょっと一息つける場所になったら良いな。」また、「あすなろホームの利用者さんがスタッフとして働いている姿を見て、自分を責めてしまっていたり苦しんだりしている方に『障がいを持っていてもにこにこ仕事をしている人がいるんだ!』と知ってもらうことで、笑顔から元気と新たな気づきを見つけてもらえたら良いな」と語られた。
「障がいを持っている方が実際に働いているところを見て、障がいを持つ方への正しい理解が広まって欲しい。また、自分とは人種や考えが異なっていたり、生き方や年齢、障がいの有無、これらの特徴がちがっていたりしても、まずはコミュニケーションを取ってみること。それがお互いを理解し合うことやお互いが出来ることをし合う関係を作ると思う。すべての人が仲良く生きてもらいたい」という願いを胸に、今日もスタッフのみなさんは笑顔を届けている。
インタビュー先
店名:はぴなろカフェ
所在地:岩手県陸前高田市高田町字館の沖111 陸前高田アムウェイハウス まちの縁側内
営業時間:10:30〜15:00
*あすなろホームホームページ,公式サイトやFacebookもご確認ください。
電話番号:0192-55-2978(施設あすなろホーム),080-1667-8187(はぴなろ携帯)
FAX:0192-53-1336
URL:http://rt-asunarohome.com/hapinarocafe/(はぴなろカフェ)
http://rt-asunarohome.com(あすなろホーム)
https://www.facebook.com/sansan.asunaro/(あすなろホームFacebook)
取材相手の氏名:西條 一恵 さん
星 優希 さん
インタビュー実施日:2020年9月23日(水)
インタビューアーの自己紹介
岩手県立大学 1年 鈴木
今回の現地学習で初めて陸前高田を訪れた。テレビや新聞では得られない空気感やまちの方々の思いに触れられて、大きな学びとなった。一人一人の胸に秘められた熱い思いは私の心を揺さぶり、学習への意欲を深めた。
みなさんも、ブログを読んだことをきっかけにぜひ一度、陸前高田を訪れて欲しい。そして、にこにこと一生懸命仕事に励む皆さんと杉の香る店内に癒やされ、ぜひ素敵な時間を過ごしていただきたい。
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