気仙タクシー
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市民の大事な交通手段としての気仙タクシー
気仙タクシーは陸前高田駅のすぐそばにあり、多くの市民が利用する。陸前高田市は東日本大震災の影響で震災前に比べて交通手段が少ない。そのため、買い物や病院に行くためにタクシーを利用する人が多い。特に、年配の方や車を所有してない方が多く活用する。そのため、市民の大事な交通手段になっている。
震災の遺構を巡る復興コース
気仙タクシーは震災後、復興コースと名付けた震災遺構、また復興しつつある陸前高田をめぐる独自のサービスを提供している。復興コースは、陸前高田市内の復興スポットを巡回する。気仙タクシーでは語り部ガイドのサービスが付いており、ドライバーの方から震災当時の自身の経験を踏まえた説明など生の声を聞くことができる。実際に現地を巡回することで、津波被害の甚大さや、震災からの復興を見学することができる。復興コースはモデルコースが2つあるが、お客様の要望に合わせてコースの順番や巡るコースを変更することもできる。
復興コースの紹介
モデルコース① 〜旧市内中心部の復興スポットを巡るコース
・所要時間 1時間半〜2時間
・料金(2時間ご利用の場合)(税込)
ジャンボ(9人乗り)¥18,440 / 小型(4人乗り)¥11,120
追悼施設(慰霊碑)→奇跡の一本松→気仙中学校→ユースホステル→道の駅タピック45→雇用促進住宅
モデルコース② 〜市内全体の復興スポットを巡るコース〜
・所要時間 2時間〜3時間
・料金(3時間ご利用の場合)(税込)
ジャンボ(9人乗り)¥27,660 / 小型(4人乗り)¥16,680
高田松原 津波復興祈念公園→奇跡の一本松→桜ライン311→陸前高田市内跡地(気仙中学校・ユースホステル・道の駅タピック・雇用促進住宅)→高田松原 松の苗木→箱根山展望台→希望の灯り→気仙大工左官伝承官
震災当時の状況
地震が発生したときは、多くの社員の方が、お客様を輸送していたそうだ。だが、各々の判断でタクシーに乗ったまま高台に逃げるなどして多くの従業員の方が助かった。震災後は、地元の方々の「タクシーの営業を再開してほしい」という要望があったため、震災翌月から少しずつ営業を再開し、8月から本格的に営業を再開した。
中心市街地出店までの道のり
中心市街地に出店する前は、鳴石の仮設で営業をしていたが、去年の暮れに仮設を退去しなければいけなくなった。しかし、現在の建物の建設工事が遅れていたため、現在の駐車場に仮設を建て、建物が完成するまで仮設で半年間営業していた。そして、工事が着工し、本年4月新事業所が完成し営業を始めた。
「是非、復興コースを体験しにお越しください」
震災直後から、気仙タクシーは、従業員の方々、会社自体も被害を受けながらも、地元の方々の足として、業務を展開してきた。そして次の段階として、復興に向かう陸前高田を伝える役割を担っている。及川さんは、この記事を見る人へ思いを語ってくれた。この記事を読んだことをきっかけに陸前高田市に足を運んでもらい、タクシーを利用していただいて、今の陸前高田を見てほしいとおっしゃっていた。そして、少しでも気持ちよく帰っていただくためにもよいサービスを提供したいともおっしゃっていた。この及川さんの言葉から、気仙タクシーの社員の皆さんが、お客様に満足を第一に考えていることがわかる。是非、皆さんも陸前高田市に来訪したときは気仙タクシーで思い出を作っていただきたい。
インタビュー先
店名:(株)気仙タクシー
所在地:〒029-2205 岩手県陸前高田市高田町字館の沖143
定休日:年中無休
営業時間:7:00〜24:00
電話番号:0192-55-3241
取材相手の氏名:及川 節雄 さん
インタビュー実施日:2020年9月23日(水)
インタビューアーの自己紹介
岩手大学 1年 平田峻士
私は陸前高田市の右に位置する大船渡市で育った。そのため、私自身も東日本大震災を経験した。隣同士の市ということで、陸前高田市には震災前から遊びに行くことがあった。震災後も毎年のように訪れ、復興の軌跡を見てきた。震災から10年が経つということで、一つの節目を迎える。その集大成を見に一度、陸前高田市に訪れ、気仙タクシーの車窓から復興を目指す街の様子を見ていただきたい。
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